ウメ 梅の原産地は中国の山岳地帯といわれ、日本には西暦550年ごろの欽明天皇のとき、呉の僧侶が奈良の都にもたらしたと伝えられる。その土産の中に梅の花をあしらった衣装があり、これが評判となって流行したのが呉服の語源とか。 梅杯(さかづき)に 梅の花浮かべ 思ふどち 飲みての後は 散りぬともよし(大伴坂上郎女) 盃に梅の花を浮かべ 仲間同士で 汲みかわしたその後は 梅よ散ってしまってもかまわない。 など、『万葉集』には118首もの梅の歌が収められている。 |
||
むめ一輪 いちりんほどのあたたかさ 「梅は百花の魁(さきがけ)」といわれるが、早咲きの梅は小雪まじりの木枯らしの中で身をふるわせる。ふくいくとした香りがその周辺にただよい、春近しを告げるだ。作者は江戸前・中期の俳人服部(はっとり)嵐雪(らんせつ)、蕉門古参の高弟です。 来る日もくる日も凍りつくような酷しい寒さをじっと耐えていたある日、ふと目にとまったのがウメ一輪だったのでしょう。待っていた春がいよいよやって来る。咲き満ちるよりも一輪がほころびて、また一輪がふくらみ初めたころが最も見ごろなのだと思います。 芭蕉の句に「梅が香(か)に追いもどされる寒さかな」とあります。咲いたからもう大丈夫、これからは日増しに暖かくなるだろうと気を緩(ゆる)めていると、急な寒波の襲来で、寒の戻りというのに見舞われます。 |
薬草写真集 【う】うめ 梅の 無料画像です いいね!お願いします。
投稿日: