皮膚の血行が悪く冷え、表面から水分を気化して発散できず、出るべき汗が皮下に溜まり諸々の皮膚疾患に罹ったりします。このような時は、桂枝の薬力を借り、血行を促しつつ滞った水分を排除するといった作用を持っています。黄耆は単独で持ちいる事はありませんが、栄養豊富なので病中・病後、また疲れて虚した人に当帰や人参の力を借り、滋養強壮の役割を果たす補益剤です。防已黄耆湯、補中益気場、十全大補場、黄耆建中湯、当帰コウほかに配剤、また「紫華栄」にはなくてはならない補益剤として重用されています。漢薬「黄嘗」の基原植物は、中国原産のキバナオウギで、その多年草の太い根を掲り採り乾燥したものと言われています。中国高等植物図鑑第二冊、頁四二四・図二五七七には、朝鮮半島北部からアムール川流域、中国東北部、華北、甘粛、四川、チベットと広い範囲に分布するとあります。 | ||
薬草写真集 【お】オウギ・黄耆 無料画像です いいね!お願いします。
投稿日: