子宝先生は、最近洞戸の鑑真康寿堂にて畑を始めました。
7月から草抜きや苗の植え替えなどをfacebookにアップしておりましたら、農薬は何を使っているの?肥料は何を使っているの?という質問を頂きます。
私は何も使わないつもりでしたが、なぜ農薬や肥料が必要なのでしょうか?
不思議です。
農薬を使うから肥料が必要なのでしょうか?
肥料を使うから農薬が必要なのでしょうか?
今は草抜きした草を畑に貯めています。
これって肥料に変わりますよね!???
以下はFBでお世話になっております、内海先生の記事よりコピペさせていただきました。
「農薬は本当に危険かと訊かれて。」(某農家さんの記事より抜粋)
農薬は本当に危険なんでしょうかと訊かれて、あるいは農家仲間とその議論になったとして、自分の農薬に対する考えを言うのですが、でも、農薬の危険性というのは自然環境から考えたら「枝葉」の話であって、それを単独で語ると誤解が生まれるだけです。なので、あまり書いたことありませんが、こうしてFBでも情報発信をしている以上、一度書いてみようかと思います。
1.農薬は危険か
人が作り出した化学薬品というのは扱い方によっては危険を伴います。農薬も然り。とはいえ、道路、建物、乗物、食器、玩具、文房具などにも当然のように使用されており、医薬品を含め、現代の生活の中では不可欠な存在になっていますから、危険と言い出せば、食べものに限らず、多くのものが危険です。だから、「使用基準」があり「残留基準」があるわけです。当たり前の話ですね。
2.農薬を使用した食べものは危険か
農薬については農家が一番良く知っています。中には、散布時に曝露すると健康を害する物もありますから、気を使うものです。しかし、その農薬が体内に入った時に、どの位なら健康に影響を与えないかという研究がなされ、残留基準が決められ、その残留基準を超えない使用量や回数や時期が決められるわけですから、もちろん、農薬を使った食べものが明らかに危険ということはありません。
でも、残留の検査にしても、今、まさに貴方が食べている野菜を調べているわけではありません。あくまでも抜き取り検査であり、抑止力的なものですので、いくら食べても安全だなどとは口が裂けても言えません。
3.今すぐ農薬が無くなっていいのか
世の中の多くの作物に農薬が使用されている以上、今すぐ農薬が無くなればパニックでしょう。今の野菜や穀物、あるいは栽培技術は農薬に負うところが大きいので、恐らく市場から食べものが激減します。なので、今すぐ無くなっては困ります。だからこそ「減らそう」と言っているのであり、「農薬を使用しない農家を増やそう」と言っているだけのことです。
4.無農薬は安全か
天然の農薬でも危険だと言われます。あるいは、農薬ではないけれども、お酢やワサビや牛乳を散布するのは危険だとも言われます。まず、殺虫や殺菌のために使用するものは、天然と言えど、農薬であればリスクはあります。農薬ではないものであっても、当然不衛生と言う問題もあり、ともすれば危険です。これも当たり前の話ですね。
僕の言う無農薬というのは、一切の殺虫、殺菌をしないことを言います。虫の忌避剤ももちろん使用しない物を言います。ですので、無農薬と言うのは、農薬と言う面では安心できると断言できます。
ただし、無農薬でも、病気になっているものはリスクがあります。それは冷蔵庫の中で腐敗した物が危険なのと同じ理屈ですので、無農薬だから何でも安全な食べものと思うのは行き過ぎた考えです。無農薬野菜などを食べる方は、野菜などの観察力が必要になります。もちろん、安全な野菜を出荷するというのは、農家の責務ですので、農家も、無農薬だからと手放しで安全だと言い張るのも危険です。
5.何故、無農薬なのか
僕はウォールでも何度か書いているのですが、危険か、危険じゃないかはともかく、化学薬品を大地に大量散布するのは止めましょうと言っているに過ぎません。土壌中の微生物や土壌動物を殺し、人の都合だけで大地を汚すのは止めましょうということです。やめても、生物たちの共生関係によって、作物が実る環境を作り出すことが出来ます。余計なエネルギーを使わず、自然共生型農業で二千年以上も続いてきたのですから、もう一度その共生関係を取り戻してもいいのではないでしょうか。
最後に、僕に農薬の安全性を語り、説得しようとする人もいるのですが、これは僕の生き方ですから(笑)。
写真は2週間目に苗付けしたカラスウリの苗です。雨が恋しいです(´・ω・`)
農薬は本当に危険か?
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