トランス脂肪酸を含んでいる主な食品
● マーガリン、ピーナッツバター、コーヒークリームなど
● ショートニングが含まれる食品ケーキやクッキーなどのお菓子、ファストフード
● 高温で精製してつくった植物性油脂コーン油、綿実油、なたね油など
● 植物性油脂を高温で調理、加工したもの スナック菓子、菓子パン、フライドポテト、マヨネーズ、レトルト食品、冷凍食品、チョコレート、アイスクリーム、ドーナツ、チキンナゲットなど
食用の油を高温で加熱した時や、食用の油を加工する途中に出来てしまう脂肪酸で、自然界には存在しない分子構造をしていて、体内で代謝されにくく残りやすいので、摂り過ぎると私たちの身体に悪影響があるとされているものです。
脂質はたんぱく質、糖質と並ぶ三大栄養とのひとつです。脂質には大きく分けて飽和脂肪酸(動物性の脂中心)と不飽和脂肪酸(植物や魚の脂中心)があり、不飽和脂肪酸には一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸があります。多価不飽和脂肪酸にはオメガ3系(リノレン酸)、オメガ6系(リノール酸)、オメガ9系(オレイン酸)に大きく分けられます。不足するとエネルギー不足なだけでなく、細胞膜が弱ったりホルモンが産生されなかったり、ビタミンの生成も不足しがちになります。プロスタグランジンなどの生理活性物質も、もとをただせば脂質が中心です。
脂質はオメガ3系を多くとるよう勧められています。それはオメガ6系をとってしまうように、現代の食は誘導されているからです。また、オメガ6系は炎症を促進し、オメガ3系は炎症を抑制するように働きます。だから必ずどちらかでないといけないわけではありません。比率を考慮するのが大事なわけです。
そして加熱、もしくは人工的な水素添加をされた脂肪酸こそがトランス脂肪酸です。もはや有名なこのトランス脂肪が、どのように人体を悪くしていくかは今更書く必要もないでしょう。このトランス脂肪は日本ではいまだ規制対象ではなく、どのお店でもチェーン店でも普通に使われているようです。さくっと揚がったコンビニなどの商品ほどに注意しなければなりません。
そして最近発表された米国で禁止のトランス脂肪酸、国内ワーストマーガリンは日本生協連、ファストフードのワーストはマクドナルドでした。
http://www.mynewsjapan.com/reports/1935
トランス脂肪酸とは、マーガリンやショートニングなどの原材料となる「部分的水素添加油」を製造する際に一部不純物として発生する脂肪酸だ。本来常温では液体である植物油を、マーガリンなどの固形に加工するために水素添加する過程で発生してしまう。摂取すると心臓疾患の一つである冠動脈疾患のリスクを上げることが確認されていて、世界各国で規制の取り組みが進められている。