禁煙は不妊治療です

米政府管轄の疾病管理予防センター(CDC)は5日、精神的な疾患を抱える成人のうち、喫煙者は3分の1強の36%に達しており、疾患のない成人の喫煙率である21%を70%以上上回っているとするリポートを発表した。
 同リポートによれば、精神的な疾患を抱える成人はヘビースモーカーになりがちで、疾患を抱えていない成人よりも早い年代に喫煙する習慣になった。また彼らは禁煙に成功する確率が正常な成人よりも小さいという。同リポートはCDCが薬物乱用・精神衛生管理庁(SAMHSA)と共同で執筆した。
 このリポート結果は、SAMHSAが2009年から11年までに実施した全国調査から導き出したもので、CDCは、精神的な疾患を抱える成人にはもっと広範囲にわたる禁煙プログラムの採用が必要だと述べている。
 SAMHSAのたばこ防止当局者ダグ・ティッパーマン氏は「通念とは反対に、精神疾患を抱える喫煙者は禁煙したがっている」と述べた。
 研究者たちは、心理的なディストレスに関する2つの科学的な尺度や、その他の社会的要因に基づいた質問に対する回答に応じて、精神的な疾患を抱える成人を分類した。分類の決定は、医学的にそう診断されたかどうかには基づいていないという。
 その結果、精神的な疾患を抱える成人のうち、喫煙する人は全体の約36%で、そうでない成人のうちの喫煙率21%を大幅に上回った。CDCによれば、米国の成人のうち約4600万人、つまり成人5人に1人近くは精神的な疾患を抱えているか、あるいは統合失調症、恐怖症、うつ病など深刻な精神病にかかっている。
 精神的な疾患を抱える人々の喫煙率を低下させるには、追加的なカウンセリングや、より長期の禁煙プログラム、あるいは精神療養施設での禁煙政策の拡充によって実現できる可能性がある。CDCのトマス・フリーデン所長は「われわれが総じて目にするのはトリートメント行為だが、それがあるべき姿ほど十分に適用されていない」と述べた。
 精神療養施設ではこれまで、本来の治療に差し障りがあるのを懸念して、患者に喫煙をやめるよう促すのに消極的になっている。
 CDCによると、精神的な疾患を抱える人々のうち、若い成人やネイティブアメリカン(先住民族の子孫)のほか、低い教育水準の人々、所得が貧困ラインを下回る人の喫煙率が高いという。
 リポートは、12歳以上の米国人6万7000人強の全国代表サンプルを分析した。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324406204578288874185505596.html

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