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向精神薬 断薬

精神薬の減薬、断薬に関する DDクリニック院長内海医師からのアドバイス

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精神薬の減薬、断薬に関する DDクリニック院長内海医師からのアドバイス
精神薬を抜くうえで最も重要なことは背景に対する知識、簡単に言えば精神医学や心理学とはなんなのかを知ることですが、そのうえでさらに下記がなければ精神薬を抜くことなどできません。
最も重要なことは精神薬との完全なる決別の意志です。この完全なるというのが重要で、ここがほんの少しでもあいまいな人はまずうまくいきません。これらはすべてヘロインやシャブに置き換えればいいです。「シャブも少しなら良いよな」とか考える人は永久にやめることはできません。もっと厳しく言えば何か代替療法で禁断症状を楽にしようとか、いい抜け道を探して精神薬を断薬しようと考える人は、まず精神薬から卒業することはできません。
次に重要なのは精神というものや心というものは自分で良くするものだという、完全なる理解です。ここも完全なるというのがポイントです。なぜかというとそこが不完全だと、結局他のモノに依存していくからです。異性、食事、カウンセラー、仕事etc。薬よりはましかもしれませんが、結局本人が望むものにはたどり着くことはできません。
その次に勉強が重要になります。これも覚醒剤などと同じですが、なぜ向精神薬がダメなのか理論で理解することが不可欠です。ここで重要なのは決して個人の経験であってはいけないということです。もちろん個人の経験は大事なのですが、それを論拠にするとどこかで崩れます。事実をもとに勉強することが重要になります。誰の語る内容が事実なのか見極める目が必要になります。
最後に自分で良くするという点にも重なってきますが、それはつまりどんな代替療法も「モノ」であることを理解することが、断薬を実現するうえでの大前提です。例えば東洋医学、サプリ、ハーブ等。これらは精神薬同様、精神を良くしてくれるものではありません。癒すものでもありません。禁断症状だったりもともと持っている精神的な症状を緩和してくれるだけのものであって、やはり根本的なモノではないのです。精神を扱う以上根本的な方法とはただ一つ、心と向き合うとか思想を省みるとか哲学を追及するとか、そういう類の事でしかありません。どんなに副作用が少ない「モノ」であっても、それは所詮「モノ」であることを理解して、初めて有効に活用することができ、断薬という結果につながっていくのです。薬の禁断症状やキチガイ医流(一般概念とは違うし、科学的根拠も薄いです)の薬の抜き方、考え方についてあらためて書いてみます。私は一気に抜くのが最も良いと思っています。これは自らの経験、海外の話、覚醒剤や麻薬の話に基づきます。ただ色々と条件付きなのが難しいところです。だから妥協案であるちょびちょびになるわけですが、通常6から12ヵ月位が目安です。他の薬にうつすことをすすめたことは絶対にないです。
なぜ一気に抜くのが一番だというか、そしてそうにもかかわらず私自身あまりやらないか、そこから説明しましょう。これは実に単純な話であり、覚醒剤や麻薬のちゃんとした離脱施設であれば、かならず一気に断薬するからです。違法ドラックなどテレビのイメージしか皆さんないでしょうが、シャブやヘロインを微調整して量を減らしながら断薬しようとするでしょうか?もちろんそんなバカなことはしません。それにドラックから向精神薬へ移行しようとすることも全く意味ありません。このウォールを読んでいる人なら向精神薬が麻薬や覚醒剤と何も変わりないことは当然御承知、だから本来は一気に断薬すべきなのです。これはある意味当たり前のことでしかありません。
しかし書いてます、条件付き・・・と。そうです、条件付きなのです。この条件について説明することが、現在の日本の状況や向精神薬自体の問題を理解するにも役立つでしょう。ヤク離脱施設というのは日本にはありませんが、海外にあるものはただ頑張れで一気断薬する場所ではありません。きれいな建物があり、中には保護室のような場所もあり、運動スペースがありサウナなどもあります。栄養学的にも考えられた食事が出て、サプリもついて、何よりも一気断薬の前に徹底的に薬の問題や害について勉強するのです。もちろん入所にはかなりのお金がかかりますが、ずっと精神科と付き合ったりだらだら断薬することと比べる必要があります。一気断薬すれば暴れたりモノを壊すくらいは当然で、だから保護室も必要になるのです。その中でサポートを受けながら断薬するからこそ、断薬できる可能性、社会復帰する可能性が飛躍的に高まります。
では日本はどうでしょう?もちろんそんな施設はどこにもありません。ただの一つもです。
そうすると日本の中では二つの選択肢を迫られます。つまり・・・
①自分で医者顔負けに勉強し、栄養学も学び、サウナも見つけ家族の理解を取り付け、自分の部屋をボロボロにする覚悟をして断薬するか
②禁断症状と依存が長引くことを覚悟の上でちょびちょび減薬していくか
ということになる。一見すると後者の方がよさそうですが、実際全体を眺めてみるとそうではありません。単純に言って社会復帰する時期が大幅に遅れますし、新たな依存を形成する恐れも飛躍的に増します。第一に重要なのは精神薬により形成されてしまった精神的脆弱性を回復するチャンスが薄れます(=根性論です)。だから本来は①を選択してほしいと思っています。
実はバカであればあるほど、精神薬の恐ろしさを知った瞬間に何の準備もせず一気に抜いてしまいます。そして私のところへ泣きついてくるというケースは後を絶たないのですが、はっきりいってこんなのは自業自得です。まずどんなことでも下調べくらいすべきであり、そういう下調べをしないから「そう」なるのです。日本では現実的に漸減法しかできませんが、どうしてそうなのか、それくらいは自分で勉強してください。

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