仕事をするという事について
仕事をするのと時間の経過を待つのは違います。
僕が大学生の頃 いろいろなバイトをしました。
家庭教師(←イメージあるのでこれが最初で)
居酒屋さん
ラーメン屋さん
ファミリーレストラン
コンビニ
運送業(これは初日でやめちゃった)
いろんな仕事をしました。
初めてアルバイトをした時は。。。
早く時間が経たないかなぁ〜
って本気で思っていました。
だって時間が経てば時給がそのままもらえるから。
どんな仕事ぶりでもめちゃくちゃじゃなかったらちゃんと時給をいただける。
いや本当に。
新人で何も知らなくても給料が発生する。
何だったらずーっと新人扱いで仕事できなくても良いからただ時間を待つだけのアルバイトで良いって思っていました。当時18歳。大学入学してすぐのことです。
ファミリーレストランでのことです。
とうとうやってきました。
「時給を上げてあげるからレジのお金を計算してみて」
その当時は純粋だったので正直に数えました。
一円玉から一万円札までの金額を、そして合計金額を計算しました。
こんなことで時給が上がるんだって思いました。
でね。実は合計金額がレシートよりも500円多かったの。
今から20年前なのでカミングアウトね。
そんなつもりはなかったよ。本当に。
だってレシートの記録とレジの中のお金の金額が合うかどうかを調べるって仕事だったから。
だって それが仕事だと思ったし。
3回くらい計算し直したの。
しかし何回計算しても500円レジのお金が多いんだよ。
さて困った。
数字を合わせるのが自分の仕事だと認識していたから。
今だったら、500円多いのはお釣りを渡し忘れているか、多くもらっている可能性を考えるけど、当時はそんなこと思いつかなかった。
マネージャーに500円多いって言うのが怖かったから、他のアルバイトの先輩に聞きました。
「500円多いんですがどうしたら良いですか?」
って(笑)
そしたら
「もらっとけば良いじゃん」
って。
やっぱり思ったのは
そっか そしたら数字合うじゃんwww
初めてのアルバイトだからね。
お金に対する危機感なんか全然ないの。だってそこにいて迷惑をかけなかったら給料もらえるし。レジの中のお金が多かったら自分が怒られると思ってたし。まさかね。なんて全然思っていなかった。
ちゃんと報告しました。
「レシートの記録とレジのお金はぴったしでした!」
って。自信満々で。
「お疲れ様」
ってマネージャーに言われました。
それから1年経った頃、一年間時給が変わることなく普通に仕事をしていました。
毎月150時間くらいアルバイトをしていたので12万円くらいのお給料を頂いていたと思います。しかし、当時はもらって当たりまえくらいにしか思っていなかった。。。
きっと真面目なのは伝わっていたんですね。
誠実なのも伝わっていたんですね。
時給は全然変わらなかったけどwww
とうとうその時がやってきました。
「新人にレジの計算をさせるからこの500円玉をレジに入れて来い」ってΣ(・□・;)
さすがに小さい頃から空気を勝手によんじゃうというか、察してしまう能力はずば抜けていたから。自分で言うけどいや本当に。気づいちゃったね。
今時給が上がらないのはあの時に五百円をくすねてパクったって思われているからなんだって。当時は素直じゃなかったし、そんな余裕も経験もなかったからそう思っちゃった。自分が悪いのにね。
で僕は五百円玉をレジに入れて 新人の後輩に言ったの
「レジのお金の計算をして」って。
「レジートの金額をチェックしてね。」って。
一言余計なことを言いました。
「レジのお金とレシートの金額が違うことがあるからその時は教えてね」って。
言っちゃったね。
だって言うでしょ。
そしてその新人の後輩は五百円多かったです。どうしたら良いですか?って聞いてきた。あとはマネージャーにふったけどね。
それからすぐに僕はそのアルバイトはやめました。
僕はそのアルバイトが人生の初めてのアルバイトでした。
そこで学んだことは、何を求められているか気づかないと損をするということ。
仕事を任された時、意図を理解しないと仕事をしても損をするということ。
こんな考え方ひねくれていますか?
悪意はなかったかもしれない。
でもね。傷ついたんだよ。本当に。五百円パクっていないし!!!
まぁ今となっては無くなったファミレスだから何か問題だったのだろうと思うけどね。
あの20年前の出来事は今でも忘れられない。
そんなことを報告したら怒られるかもしれないという感情を今でも忘れられません。
そんな学生時代を過ごした子宝先生です。
そこでアルバイトくんのお話です。
昨年出張先で一人で居酒屋に入りました。
メニューに鯖のお刺身ってあったんです。
鯖のお刺身って珍しいんです。
酢で〆ていないお刺身です。
ぜひ頂きたい!!!
角が立った鯖を頂きたい!!!
って頼みました。
これがその写真です。
どこのお店かは内緒ね。それを言いたいわけじゃないから。
気づいた方いますか?
鯖のお刺身にご飯粒がついているんです。
???????
聞いたの。
「ごめんね。ここにご飯粒ついているけど僕ご飯頼んでいないよ」
って。
クレームのつもりじゃないし。文句を言ったわけでもない。いつも通りのゆっくりな口調です。
そしたら
「ごめんなさい。すぐ変えます。」
って言われました。
おっ対応早って。
「ごめん忙しい時に」
って言いながら下げていきました。
でっ!!!
すぐに戻ってきたの。
鯖のお刺身を持って。
心の中で
「早って」思ったよ。何も言わなかったけど。
ご飯粒がついていない鯖のお刺身が出てきました。
ありがとう〜って伝えました。
悪い癖なんですが、ちゃんとお店の方に写真撮っていいですか?って必ず聞きます。初めてのお店は特に。
でね。もう一回写真撮ったわけす。
その瞬間 「あれ???」って思っちゃった。
↓↓↓
さっきの写真とこの写真一緒じゃんw
その瞬間思ったことは
1. ご飯粒とってもう一回出せば良いじゃんって思われた。
2. 板前さんに言うとめんどくさいから自分でご飯粒とった。
3. 接客した人にとってマイナスになるから誰にも言わないで解決したことにした。
この心理が働くとこうなっちゃうね。
この心理が働いたのはそのアルバイトくんが悪いわけではない。
そういう教育をした人が悪い。
クレームを(クレームじゃないけどw)報告する環境ができていなかっただけ。
でもね それだけでお客様の感情って変化しちゃいます。だって気付いちゃったから。普通は気付かない?気付くよ!!くらいじゃないとダメだよ。どんなお客様がやってくるか分からないんだから。僕って文句言わないし、クレーム言わないけど気付くんです。そうすると行かなくなっちゃう。でも行くけどね。
だって鯖のお刺身食べちゃったから(笑)
20年前の経験を思い出しちゃいました 今日です。
何か気づいていただけたら幸いです。
今名古屋に着きました。
岐阜に帰ります。
あっこれ書いてたら乗り過ごして西岐阜www
おやすみなさい。
アルバイトで学んだこと
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