飛騨 安国寺
ここには
昭和38年に国宝に指定された
経蔵
がある
室町初期に建立され
自然の流れと共に
年月を経た
木が
落ち着いた味を出す
と共に
圧倒的な存在感を
醸し出している
近づき
観て
中に足を踏み入れると
空気が
ぱーっと
広がる
気持ち良さと
不思議な感覚に
襲われる
ここには
こういう木が使われて
あそこには
こんな木が使われています
屋根には
この木が適しているんです
所々に必要な要素を
把握した上で
適した能力を持つ
木が使われている
歯車のように
それぞれの
要素と能力が
しっかり噛み合い
一つの建造物として
そこに在る
とくに宮大工は
その木の生えている環境と
その木の建築物を支える環境が
できるだけ
似るよう
心がける
厳密にいうと
若干ずらす
そうすることで
後々出てくる誤差を
最小限に抑えることができる
北向きに生えている木
日光がよく当たる場所に生える木
は
建築物の北側に
建築物の日が当たる場所に
配置する
感性と
知識と
経験が
ものをいう
木を使う時って
気を使うんだな
きを使うとは
そういうこと
なのかもしれない
そんなことを
感じた
きをつかう
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