どうして私は選ばれなかったの?
と質問を頂きます。
選ばれた、選ばれないのではないと思います。選んでやってくるのは赤ちゃんですから。そして何を選ぶか、お母さんかもしれない、人生かもしれない。両方かもしれません。
もちろん授かることが出来なかった事が選ばれなかったという事でもないと思います。
見方を変えると私も選んでやってきたという事になります。
母親なのか人生なのかは分かりません。不妊治療をしても授からない方は多くいらっしゃいます。辛いことも苦しいこともたくさんありますが、それらの経験は決して無駄ではないし、その分人間として成長出来ると私は確信しています。でないと自分の成長を期待できないですから。
生き方が重要で、どんな人生を自分自身が送りたいかを大切にしています。
だって自分で選んだんだから。
患者さんの話ですが、この方の話を聞いて私は信じています。
40年前に流産をしました。それから授かることが出来なかったのですが、5年前に甥にあたる小学生の男の子が遊びに来ました。
その時に言ったのです
「僕ここの子だよ」って。
それを聞いて私は涙が出ました。
嬉しいとか感動だけではなく、神秘的な何かに心を打たれました。
こんなふうに突然出会う事が出来たのは幸せなことだったかもしれません。記憶が大きくなっても残っていた事、生きているうちに出会えた事は幸せなことだったと思います。
その話を聞いて私は出会う事が出来た人たちとのご縁をこれからも大切にしたいと思います。
最後に、私が赤ちゃんが欲しいというかたにカウンセリングで伝える事ですが、
人は最後、必ず一人です
その時どんな人生だったか振り返っても後悔をしない。
そしてパートナーに「今までありがとう」って言えるような人生を送ろうね。
そして次の人生を選ぶんだよって。
子宝先生より