一物全体を考えた時、栄養を考えた時、美味しいところだけではなく、甘いところだけではなく、全部を頂く事が大切です。
一物全体(いちぶつぜんたい)とは、ありのままの姿で分割されていない状態のこと。 食養で使われることが多い用語で、食材を丸ごと使用するという意味で使われる。 穀物を精白しないこと、野菜の皮をむかずに使うことや、根菜でも葉を用いること、小さい魚を丸ごと食べることを意味する。 https://ja.wikipedia.org/wiki/一物全体
みかんの皮は皆さん捨ててしまいますが、漢方では陳皮(ちんぴ)といってみかんの皮を健胃薬などに使います。みかんを食べた後の皮は乾かして入浴剤として使っても良いですよね。
魚をいただくときも、身だけではなく、内臓や骨も頂けると良いですよね。
そしてよく皆さんが忘れているのは動物の内臓(ホルモン)です。
関西ではホルモンがお肉屋さんに並んでいて
東海地区では時々並んでいて
関東ではほとんど見ないそうです。
先日の食のシンポジウム(肉食か草食か?)では様々なデータが示されました。
米クリーブランド・クリニックの研究者らが赤身肉に含まれる「カルニチン」に注目。動物実験と人を対象とした追跡調査から、カルニチンは腸内細菌に分解される過程で、動脈硬化を促進する「TMAO(トリメチルNアミンオキシド)」と呼ばれる物質を産生することを突き止めた。
http://jp.wsj.com/articles/SB10001424127887323366004578409601491494018
だから肉食は駄目だよ。っていうお話だったのですが、赤身肉ばかり食べるから駄目なんじゃないの?っていう私の疑問です。
赤身肉しか食べないことを肉食と呼ぶから間違った認識が増えるのです。
お肉を食べる時はお野菜を一緒にとりましょう~
って昔から言われてきました。
理由はお野菜を摂ると動脈硬化の予防になるから♪っていう話はよく聞いたことがあります。
そういえば私もホルモンを食べる習慣が小さい頃からありませんでした。この7,8年です。
赤身肉とホルモンの違いについて
栄養成分をまとめました。牛の赤身、レバー、たん、小腸、大腸、レタスについてです。
栄養成分 | 赤身 | レバー | たん | 小腸 | 大腸 | レタス |
タンパク質g | 20.2 | 19.6 | 13.3 | 9.9 | 9.3 | 0.6 |
脂質g | 12.2 | 3.7 | 31.8 | 26.1 | 13.1 | 0.1 |
カリウムmg | 320 | 300 | 230 | 180 | 120 | 200 |
カルシウムmg | 4 | 5 | 3 | 7 | 9 | 19 |
マグネシウムmg | 21 | 15 | 17 | 10 | 8 | 8 |
鉄mg | 2.7 | 4.0 | 2.0 | 1.2 | 1.8 | 0.3 |
ビタミンB12 | 1.7 | 52.8 | 3.8 | 20.5 | 1.3 | - |
葉酸mg | 7 | 1000 | 14 | 15 | 8 | 73 |
ビタミンCmg | 1 | 30 | 1 | 15 | 6 | 5 |
ビタミンKmg | 4 | 1 | 9 | 9 | 15 | 29 |
葉酸は植物由来ばかりでは無いのです。鉄もマグネシウムもホルモンから摂取できるのです。もちろん野菜には肉類では摂取が難しいビタミン類存在するのも事実です。
これらの栄養素を見てみてもホルモンって大切な栄養素ってことを知って頂けるとうれしいです。
ご希望があればホルモンの栄養素探してきます~