岐阜県関市の
洞戸には
高賀(こうか)という
土地があります
そこには
高賀山が御座り
神水をたたえる
高賀川が
流れております
およそ
一年前
高賀川に
魅せられ
高賀川を
背に立つ
鑑真康寿堂に
縁を感じ
千葉から
やってきました
いつの間にか
棲みついた
見ず知らずの私を
地元の方は
温かく迎えて
くださった
路線バスの終点と
奥地をつなぐ
ふれあいバスの方は
私が
高賀口で降りることを
すぐに覚えてくださり
和気藹々と
対応してくださった
高賀口に近い
喫茶店
寿きやさん
鑑真康寿堂まで
歩くために
よく
一服させていただいた
お店を切り盛りする
ご夫婦と
季節の食材を使った
小鉢に
あたたかさを感じた
そうそう
まるで
自分の孫のように
色々な経験談をくださり
様々な場所に案内してくださった
長屋のおじいちゃん
出会いは
その喫茶店だった
喫茶店のご夫婦とは
仕事の関係で
深い縁があり
高賀という土地には
仕事をしている時
守っていただいた
ことがあるから
感謝を込めて
よく足を運ぶ
と
話してくださった
高賀口の近くで
五平餅やお団子を
売っている
円空茶屋の
おばあちゃん
気前がよくて
優しかった
もう一軒
高賀山のふもと
高賀神社の近くにある
円空茶屋で
長屋さんと
出会った
高賀太鼓の練習に
誘ってくださり
中学生から大人まで
集まった
仲間と一緒に
太鼓を叩く
機会をいただいた
初めて太鼓と接する
私に
みなさん
親切だった
長屋さんは
キウイ畑の
管理もされていて
間引き
受粉
剪定
作業に
お邪魔させていただいた
高賀山には
二度
登った
緑の日と山の日
緑の日は
高賀山山頂付近で
峰稚児神社の
お祭りがあった
お祭りの情報は
高賀神社の近くにある
円空記念館の受付の方に
教えていただいた
山の日は
太鼓の練習で
通っていた
洞戸事務所の方が
情報をくださり
調査中の巨石群を
観ることができた
薬草苑には
週に一度
野崎康弘先生
率いる
男衆と
月に一度
野崎睦子先生
率いる
女房衆が
お手入れに
いらっしゃった
みなさん
お昼は
鑑真康寿堂で
とるので
私も
ご一緒させていただいた
100年の歴史を持つ
お宅に住む
武藤さんご夫妻
鑑真康寿堂と
薬草苑を行き来する
途中
訪ねるといつも
コーヒーを出してくださった
ご夫妻と一緒に
住んでいる
わんちゃん
人なつっこくて
可愛かった
そして
およそ
三ヶ月前
岐阜羽島にある
円空生誕の地の方が
篠田佳樹さんに
高賀の円空記念館を
紹介してくださった
彼が
円空記念館を訪ねた時
受付の方は
以前
私に
峰稚児神社の
お祭りがあることを
教えてくださった方だった
たった一度の面識だったのに
覚えていてくださり
嫁さんを探しをしていると
話した彼に
私を紹介してくださった
彼が
鑑真康寿堂を訪ねた時
私は
結婚相手を探そうと
千葉へ戻る
五日前だった
こうして
まるで
神さまの仕業のような
いや
きっと
高賀に御座る
天地・万物を生む
産霊(むすひ)の神
であり
人の縁(えにし)を結ぶ
結(むす)ひの神
の
仕業に違いない
出会いを経て
結婚致しました
めでたしめでたし
♪ エンディング
なぜ
めぐり会うのかを
私たちは何も
知らない
いつ
めぐり会うのかを
私たちはいつも
知らない
どこにいたの
生きてきたの
遠い空の下
二つの物語
たての糸は
あなた
よこの糸は
わたし
あうべき糸に
出会えることを
人は
仕合わせと
呼びます
『糸』より
さてと
また
新しい物語を
紡ぎはじめるかな( ´ ▽ ` )ノ
高賀 むすひの神
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