赤ちゃんが欲しいと妊活して選ばれすぎた経験を紹介します。
おはようございます。
本日は新大阪にて統合医療生殖学会に参加のため診療はお休みさせていただきます。
さて、最近赤ちゃんが生まれたお母さんのお話です。
結婚前から排卵障害があったために通院されていました。
よく 「私妊娠できますよね。赤ちゃん産めますよね」
という質門を頂いていました。
妊活を結婚前から行っていた女性です。
一年後、結婚され思ったより早く妊娠されました。
子宝先生はよく質問します。
「何人子どもが欲しいですか?」と。
この患者さんは2人というイメージを持たれていました。
20代で二人出産で頑張ろうねってお話していました。
妊娠反応陽性が出て、GS確認をした後に来院されたときです。
「先生、、、不謹慎な事を言ってもいいですか?」
どうしたの?
「双子だったんです」
おーーー!!!スゴイスゴイ!!!良かったじゃん!って私の第一声と同時に患者さんは泣きはじめてしまいました。
「いきなり2人なんて無理なんです」
「どうしたら良いですか?」
声には出さないけど、減胎手術という選択肢がチラツキました。
きっとこの三日間不安で不安で仕方なかったのでしょう。
あんなに悩んでいたのに、赤ちゃんがやってきてくれたのに不安が多かったのでしょう。
このようなご相談はよくあります。
不妊専門子宝先生のアドバイス
私のところに来て、わざわざ相談をするということは、なんとか二人とも元気に育って欲しいけれど不安なんですね。きっと先生ならなにかアドバイスをもらえると。不安から逃れるためにあんなこと言ってしまったけど、背中を押してほしかったのですね。
双子ちゃんとGS確認したとしても出産まで成長してくれるかどうかって分かりません。
自然妊娠だったのでなんとも言えませんが、
一卵性双生児である場合、1つの卵子と1つの精子の受精後2つに分かれてですので、まったく同じ染色体を持ちます。そして染色体異常があると、二人とも流産する可能性があります。
二卵性双生児である場合、2つの卵子が排卵して2つの精子がそれぞれに受精するので、1つが染色体異常であっても、もう一つは染色体異常とは限らない。
生殖補助医療では、こんな治療方法があります。
英ウィメンズクリニックホームページより
2段階胚移植は、受精させてから2-3日目の胚(初期胚)と5-6日目の胚(胚盤胞)を、同一の移植周期において時期をずらして、2段階に分けて移植する方法になります。1段階目の初期胚移植が、胚の伝達シグナルを子宮に届け、子宮をより着床しやすい状態へと促します。次に2段階目の胚盤胞移植で、着床しやすくなった子宮に胚を届ける方法となります。
体外受精において日本国内では受精卵を移植する時、1つ移植します。
年齢によってや、治療実績によっては2つ移植することがあります。
2つ移植する時、ただ妊娠率があがるからだけではないのです。二段階移植とは1つの いのち を育てるために選択される技術なのです。
体外受精における移植の時とは、排卵後になるのですが、通常受精から着床は卵管采から卵管子宮によって行われます。しかし、移植とはこれら受精から着床は外で行われます。子宮の気持ちになると「いないと思っていた受精卵がいきなり外からやってくる」のです。つまり、赤ちゃんを育てる準備が無いのです。わざわざ2回、時間差にて移植することによって妊娠率をあげるという技術です。
今回、双子ちゃんという事が分かりました。
不安ですね。
もしかしたら1人のために1人がいのちを懸けているのかもしれません。
もしかしたら2人とも成長が出来ないかもしれません。
でも今頑張っています。
背中を押さなくても決めていましたね。
双子ちゃんであってたとしても気をつけることは変わりません。以下参考にしてください。
おめでとうございます。