おはようございます。
今日は岡本よりたかさんが昨年投稿された記事を紹介いたします。
「考える」
無肥料だと白菜が巻かないという話を以前書いた。巻かせるにはコツがあるが、大したコツではない。以下に書いておく。
種まきは8月、定植は9月。土には事前に燃やしておいた草木の灰を混ぜ込んでおく。白菜はなるべく間隔を狭くする。土は裸にしない。白菜の周りにはキク科、雑草ならハキダメギクを残す。無いなら春菊を蒔く。遠めにマメ科。巻きが悪い時は中心部を軽く縛る。巻き始めたら即座に外す。
これだけだ。これで無肥料でも、ほぼ巻く白菜になる。今年はもう遅いが、来年やってみて欲しい。僕は嘘はつかない。ノウハウを隠すこともしない(笑)。もったいぶって隠すから、次の人たちが育たない。
白菜は、開いたまま冬を越すのは必然であるから、単にそれに逆らう環境にしてみただけである。
ただ、このコツをそのまま、何も考えずに受け取るのならば、白菜栽培はやめて欲しい(笑)。それでは意味がないから。
白菜の苗を作る時期、定植の時期をベテランの農家に教えてもらい、バランスの良い化成肥料や有機肥料を撒いて育てていたら、農家は、白菜が何故巻くのかという疑問にぶつかることはない。簡単に巻くから。それと同じことになってしまう。
何故、8月に種を蒔くのか?
何故、9月に定植するのか?
何故、草木を燃やすのか?
何故、土を裸にしないのか?
何故、間隔を狭くするのか?
何故、キク科を周りに置くのか?
何故、マメ科を遠めに置くのか?
何故、初期だけ軽く縛るのか?
ここを考えて欲しい。その答えを導き出して欲しいと思う。別に正確じゃなくてもいいので、考える癖を付けて欲しいと、後輩達に進言したい。
この事が理解出来ると、多分、無肥料の野菜栽培は大概うまくいくものである。やってみても失敗することは沢山あるし、僕も失敗だらけだけど、考える癖さえついていれば、対策は簡単なのである。
だから僕は今後の無肥料セミナーは、「考える」というところに焦点を置きたい。当初は「学ぶ」に焦点を当て、それではダメだと、「理屈を知る」に焦点を変えてきた。でも、これからは「考える」で行きたい。
考えたい人、出来るだけ僕のノウハウは出し切るので、是非聞いて欲しい。もう、あまり時間がない。あとどれぐらい伝えられるか分からない。だから、来年は、これに集中する。
そうそう、来年は、山口県と佐賀県でも連続セミナーがある。その他の地域でも、現在、探索中である。これが僕の来年のビジョン♫。
大したことでもないのに、偉そうに、ごめんね(笑)。