先日の東西医学融合研究会にて妊活中の温灸について講義をさせていただきました。その中でこんな質門を頂きました。女性に対しての治療方法は分かりました。男性に対してはどのようなアプローチをしているのでしょうか。
天使の産声にてどんな治療をするのかを紹介しました。
生理期、排卵前、排卵後、生理前、採卵前、採卵後、移植に向けて、移植後、卵管検査後、内膜が薄い時、妊娠初期、妊娠中、臨月に向けてと細かく分類した温灸方法です。もちろん鍼もしますが、ベースの温灸方法をまず知っていただこうと思い、鍼灸師の皆さんにお話しました。
ちょうどこの講義の日の朝8時からの男性の患者さんが1人で来店されこんな質門を頂きました。
質門【1】「先日は夫婦でありがとうございました。家内は来週の採卵に向けて頑張っています。今日は私が出来ることを教えていただきたいです。その日にむけて、禁欲期間はどれくらいとったらよいのでしょうか。」
素敵な質門です。生殖補助医療では、男性が出来ることは限られています。パートナーが通院して頑張っている時にご自身が出来ることを模索されているのです。
基本的に、不特定多数にお話する時は禁欲期間は無しでも良いし、せめて2日に一回射精して下さい。とお話します。射精回数が多いほうが精子のストレスが少なくてすむんです。しかし、これが誰にでも適用するわけではありません。個別に質門頂いた時はお話しています。
子宝先生 「毎日射精は可能でしょうか?」
患者さん 「毎日は無理です」
子宝先生 「週に何回射精出来ますか?」
によってアドバイスが変わります。
いわゆる平均を知るよりも、今日精液が必要!!!って言われた時にいつでも準備OKな時期ってみんな違いますからね。
Q.2 男性への温灸はどのようにしているのですか?
これは、鍼灸師の先生からの質門ですね。意図は良くわかります。妊活は夫婦で!とか、不妊治療する時の男性の協力って大切です。もちろん男性の体質改善は必要です。だからこそ、鍼灸でも男性の精子力を上げるための治療を施したいですよね。しかし、ちょっと本当の事を言ってしまうと、、、男性ははじめの精液検査で精子がいるかどうか分かったら、出来ることは少ないのです。精子がいない時は専門医を紹介します。精子がいる時は。。。奇形率を下げたい、運動率を上げたい、数を増やしたいってなりますよね。
実際には何かをしたり、何かを飲むことでいきなり元気な精子が生まれるわけではありません。私にできることは、男性の疲労をとり、プレッシャーを減らすことです。そのために、漢方薬を紹介したり、鍼灸をしたりします。あと飲むならビタミン剤ですね。もちろんミネラルも摂取するとよいですが、それよりも日々の疲労を回復することのほうが大切です。
https://pleaseconsultwith.com/2016/11/22/sperm/
↑こちらは男性の妊活の基本です。参考にしてください↑
と紹介していますが、今の習慣の中で余計なものは止めるほうが大切です。
その上で以下を参考にして下さい。
貴方のパートナーがどんな治療をしているのかを知る努力をしてください。
貴方のパートナーが貴方の子どもを心から望んでいることを知る努力をして下さい。
貴方のパートナーが今貴方に何を望んでいるのかを気付いて下さい。
自分の大切な女性が、貴方に望んでいる事?
もしかしたら優しさかもしれません。
もしかしたら知って欲しいのかもしれません。
もしかしたら笑っていてほしいのかもしれません。
妊娠中も同じです。
もっと何かに取り組んで欲しいの前に、
もっと気付いて欲しい事があると思います。
ただ隣にいて欲しいだけなのかもしれません。
貴方に何も望んでいないのではありません。
不安や、葛藤や、悲しさに気付いてほしいのです。
もちろん嬉しい時は一緒に喜んでほしいのです。
もし貴方が
「男の妊活って何するの!!!」
って悩んだら
貴方の大切な女性の心に耳を傾けて下さい。
その上で、貴方が何をしたら良いのか悩んだらいつでも相談してください。
こっそりでOKです。
LINE ID nozakitoshiaki
Mail m@pleaseconsultwith.me
いきなり質門でもOKです。相談の予約でもOKです。せっかく悩んだんだったらあとは行動ですね。